今回は悪趣味リベンジ系グロ映画「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」を紹介します。
なんでこんな映画を紹介するのかって?
こういう映画好きな人いるでしょ?
いや、すいません語弊がありました。
内容はすごくシリアスです。
簡単に説明すると、前半は主人公の女性が畜生の男たちにレイプされ、後半はその男たちに復讐をしていきます。
観ていて笑える内容ではありません。
特に前半は観ていて辛すぎますし、胸糞悪いです。
しかし、いろんな意味で勉強になるし考えさせられる作品だと思います。
本記事はネタバレありで感想を書きますので未見の方は本編をご覧になってから本記事をお読みください。
あらすじ
美しい小説家のジェニファーは新作執筆のために森の奥の別荘にやってくるが、そこで地元の男たちに襲われ、果てしない暴力にさらされる。殺される寸前に川に身を投じて逃げ切ったジェニファーは、自分を辱めた男たちに復しゅうを開始する。
引用:映画.com
作品情報
原題 | I Spit on Your Grave |
監督 | スティーブン・R・モンロー |
主演 | サラ・バトラー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2010年 |
上映時間 | 106分 |
こんな人にオススメできる
・胸糞悪い展開に耐えられる人
・グロテスク描写が大好きな人
・拷問描写が大好きな人
・復讐でスカッとしたい人
ネタバレ
ネタバレ要素は主に次の3つです。
①主人公の女性がどのような暴力を受けるのか?
②どんな殺され方なのか?
③ちゃんと復讐完了するのか?
詳しくは本編を観てほしいのですがザックリと説明します。
①主人公の女性がどのような暴力を受けるのか?
主人公の女性は25分以上にわたって暴力を受けます。
この時間は本当に辛いです。
まずロッジ内で男4人に囲まれ、拳銃や酒瓶を無理やり口に突っ込まれるなど暴力を受けます。
その後保安官も合流し、殴られたり、ショットガンで股間を殴打されたり、服をはぎ取られ下着姿で踊らされたりします。
そもそも、なぜ保安官が合流したか説明します。
最初にロッジで暴力を受けていたジェニファーは一瞬のスキをついて森の方へ脱出します。
その道中で保安官とバッタリ出会い、彼に助けを求めます。そして保安官と共にロッジに戻ってくるのですが、実は保安官は暴漢たちとグルでした…
話を戻します。
男たちから暴力を受け続けた彼女は恐怖から泣きながら「やめて…」しか言えなくなり、次第に声も出なくなります。
すると端で怯えていたマシューという弱気な童貞男(暴漢たちのパシリみたいな男)は、他の男たちに彼女をレイプするように命令される。
「そんなことできない」と拒否していたマシューだったが他のメンバーの強要に負け、ついにジェニファーを犯してしまう。
ちなみにマシューは無理レイプさせられたとは言え、自分がやったことに対するストレスからその場で嘔吐します。
その後ジェニファーを森の方へ連れていき、ジェニファーの顔を泥溜まりに突っ込み、泥水を飲ませる。
そしてまずは保安官が彼女の肛門を犯し、その後は全員が彼女を代わる代わる輪姦する。
②どんな殺され方なのか?
主人公の女性に復讐殺害されるのは弱気なマシュー含む5人の暴漢です。
1人目
まずトラバサミで足を捕えられ、そのあと木に括り付けられる。
そして、ネズミの死骸を口に突っ込まれ、さらに瞼に釣り糸を刺し上に引っ張り上げ、瞬きできない状態にし、眼球や顔中に魚の内臓を塗りたくられる。
魚の内臓の臭いに寄ってきたカラス達によって顔中くちばしで突かれ、眼球を抉り取られ、カラスの餌になりながら絶命。
2人目
水で満たされたバスタブの真上にうつ伏せの状態で吊られている。
時折、水の中に顔を押し込まれ、男は「許して」と泣き叫ぶがジェニファーは容赦なく何度も水中に顔を押し込む。
そして、バスタブの中に水酸化ナトリウムを流し込み、彼は初めのうちは水に顔がつかないように頑張っていたが次第に力が尽き、顔を水面につけてしまい顔がただれてしまった。
そのまま絶命。
3人目
まずバールで殴り気絶させ、全裸にさせられたうえで天井から吊るす。
そして歯をペンチで1本1本抜き、彼は痛みから失禁してしまう。
その後、植木鋏で男性器を切断され泣きながら失血死。
4人目(保安官)
まず気絶させられ、縛り上げられたうえ、肛門にショットガンが差し込まれている状態。
なお、ショットガンの銃口は肛門のかなり奥の奥まで差し込まれていた模様。
この保安官は彼女の肛門を犯したので「肛門には肛門を」ということでしょう。
そのショットガンの引き金にはロープが通されており、むやみに動くとロープが引き金を圧迫し発砲されてしまうトリックになっている。
肛門に刺されたショットガンの銃口が向かう方向には気絶していたマシュー(5人目(弱虫))がおり、彼の腕へロープを結びつける。
「彼が目覚めても動かないように言った方がいいわよ」と言い残しその場を去る。
のちほどマシューが目を覚まし、動いてしまいロープは引っ張られ、ショットガンが発砲され保安官とマシューは同時に死亡。
5人目(弱虫)
既に彼女の手によって気絶させられていた。4人目の保安官と同時に死亡。
③ちゃんと復讐完了するのか?
ちゃんと復讐完了します。
全員殺し終えた後、うっすらと不敵な笑みを浮かべた彼女のラストカットで本作は幕を閉じます。
筆者はスカッとしました。
たまに、復讐完了した本人が復讐したことを後悔しながら終わる作品もあります。
そんな作品は正直言って興ざめですし、むしろ胸糞悪いです。
「生半可な覚悟で復讐なんてするんじゃねえ」と言いたくなります。
そりゃ私はあくまで観客なので復讐を施した主人公に完全に感情移入することはできないですよ?
実際に復讐をやった当事者は復讐し終えた後に虚無感を覚えることもあるでしょう。
しかし、観客が求めているのは復讐者の後悔ではなくカタルシスです。
そういった意味で本作はスッキリとカタルシスを感じることができます。
ネタバレあり感想
前半は超絶胸糞悪い
主人公の女性はインテリ系の美女です。
スレンダー体系でスタイルも良いです。
身体も適度に鍛え上げられています。
そんな彼女がレイプされる前半は超胸糞悪いです。
男たちがあまりにも畜生すぎるんです…
しかも、その男たちは自分たちが悪いことをやっているとちゃんと自覚しているんですよ。
というのも、レイプした後、彼女が行方不明になり男たちは捜索を続けているんですが、男の1人が「フィルムがなくなった」と騒ぎ始めたんです。
このフィルムは彼女をレイプしている現場を撮影したものです。
レイプ後、彼女がいなくなったもんだから証拠隠滅のためにフィルムは破壊したはずなんです。
しかし、その破壊したフィルムは実は別のフォルムで、レイプ現場を撮影したフィルムは男の内の1人が隠し持っていたんです。
フィルムを隠し持っていたその男は密かにレイプ動画を一人で観ていたんでしょう。
しかし、それが無くなったともなれば男も超焦って仲間たちにそのことを報告しちゃうんです。
その報告を聞いた仲間の一人が「バレたらどうなるか分かっているのかぁ!!!!???アア!!???」とぶちぎれます。
つまり、自分たちがやったことはバレたらヤバイということは分かっていることが伺える発言ですね。
後半はかなりグロテスク
先ほど復讐内容を書き記しましたが、映像として観てもかなりグロいです。
グロい通り越してもはや汚いです。
男たちはみんな断末魔の悲鳴を上げながら、ぐちゃぐちゃになって死にます。
※マシュー(弱虫男)だけはあっさりとした死に方でした。
復讐の手口はかなりむごたらしいのですが、前半の男たちが畜生すぎて復讐に純粋なカタルシスを感じます(私がおかしいのでしょうか?)。
むしろ、「こんな生ぬるいリベンジ方法で足りるのか?」と思ってしまうほどです(何度も言いますが十分グロいですよ)。
人間が怖い系の映画(ヒトコワ)でもある
男たちは自分の欲望に負けて「バレなきゃ何をやってもいい」と考えているように思えました。
世間にバレなければ自分の快楽のために他人の肉体と精神をボロボロにしてもかまわないという考え方に人間の隠れた狂気を感じ、非常に怖かったです。
そのような願望が少しもないとあなたは言い切れますか?
(「そんな願望はない!」とハッキリ言い切ることができなければなりません)
むしろ、泣き叫ぶ彼女を見ながら笑っているところを見ると、他人を虐げることに喜びを感じる人間もいることが分かります。
そう考えると人間は本当に怖い生き物なのかもしれません。
「誰も見てなきゃ何をやってもいい」と考えている倫理観の破綻した人間が一定数存在するのかもしれません。
本作のようなほとんど森の中で人目があってないような場所は要注意かもしれません。
人の目というのは、適度に他者に緊張感を与え、人を正しい道へと導くために重要な要素なのかもしれません。
家庭内では良きパパ、外ではクズな保安官
途中暴力に参加する保安官は家庭内では良いパパなんですよ。
男たちみんなでジェニファーに暴力を振るっている最中に保安官の携帯に電話が鳴ります。
どうやら電話の相手は1人娘のようです。
暴力を振るわれ彼女が泣き叫んでいるので「静かにさせろ!!」と怒鳴り、電話に出ます。
そして「パパだよ、どうしたんだい?」と娘に優しく話しかけます。
その後もレイプした後、家に帰り奥さんと一人娘と仲睦まじい様子が描かれます。
こんなお父さん、実際に実在するのかもしれません。
人間の裏表というのは怖いです。
また改めて思ったのが「警察がクズだと世も末」ということです。
良い点は情報量が少ないこと
ストーリーがいたってシンプルで分かりやすいので、純粋に俳優たちの演技に集中できます。
情報量が多すぎると字幕やストーリーを追うことで必死になり、俳優たちの演技にまで視線を配ることで難しくなりますよね。
主演女優の演技もすごかったのですが、男たちのクズっぷりや彼女が行方不明になったあとの焦り具合など演技は素晴らしかったです。
これだけ前半で胸糞悪い気持ちにさせてくれるというのは暴漢男を演じた俳優たち及び主演女優の演技あってのことです。
どこで観れる?
残念ながら現時点で(令和6年5月時点)サブスクで配信されていません。
ちなみに私は数年前にAmazonプライムで観て、最近YouTubeでレンタルして観返しました。
もうお安く中古のDVDなどを買っちゃうのもありでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本作は間違いなく観る人を選ぶ閲覧注意作品だと思います。
安易に友人にオススメできる作品ではありません。
こんな作品をオススメすると友達を失うリスクさえあります。
しかし、やはり怖いもの見たさから逃れることができずに観たいという欲求を抑えられない人もいるでしょう。
そんな人にはオススメです。
筆者は過去に以下のような後味が悪い作品も紹介していますので併せてご覧ください。
今日もご愛読いただきありがとうございました。
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