今回は“観ないと人生損している”レベルで面白い作品を紹介します。
正直ここまで面白いとは思っていませんでした。
偏見丸出しで言わせてもらうと、女性2人のロードムービーなんて面白い未来が見えなかったんですよ。
というのも、僕の大好きな映画「デス・プルーフ in グラインドハウス」なんて前半はクソつまんないですからね(笑)
※後半はクソ面白いです。
よく分からないガールズトークを延々と聞かされても面白いわけがないですよね?
だって、こちとらゴリゴリの男ですよ?
女子だけの内輪のガールズトークほど共感できなくて面白くない話題なんて他にないですよ。
(女性からみた男だけの飲み会の下ネタトークと同じです。そんなの聞いても面白くないですよね?)
本作「テルマ&ルイーズ」でもよく分かんないガールズトークを聞かされるんだろうと思い、一切期待していませんでした。
でも有名な作品だし観てみようかという気持ちになりました。
そしたらなんと!最高に気持ちいい大傑作でした!!
むしろ女性2人だからこそ生まれた奇跡の作品でした。
今回はネタバレありで思ったことを書き連ねていきます。
タイトルに「女性にオススメ」と書きましたが、男性でも震え上がるほどぶち上ります!(僕も男です)
あらすじ
ある週末、主婦テルマとウェイトレスのルイーズはドライブ旅行に出かけるが、途中で立ち寄った店の駐車場でテルマが男にレイプされそうになり、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を撃ち殺してしまう。ルイーズには、かつてレイプ被害を受けたトラウマがあった。警察に指名手配された2人は、さまざまなトラブルに見舞われながらメキシコへ向かって車を走らせるうちに、自分らしく生きることに目覚めていく。
作品情報
原題 | Thelma & Louise |
監督 | リドリー・スコット |
主演 | ジーナ・デイビス、スーザン・サランドン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1991年 |
上映時間 | 129分 |
ネタバレあり感想
女性は必見
特に女性2人で羽目を外しに旅行などに行くときは事前に本作を観ておいた方が良いかもしれません。
表ざたにならないだけでこういうことってよくあるのかもしれませんし。
物語冒頭でクズ男からテルマがレイプされそうになりますが、酒が入ると男って暴走してしまう可能性がありますよね(本作ではテルマに暴力を振るったうえでレイプしようとしていましたから明らかに重犯罪です。)
本作ではクズ男が1人だけでしたが、クズ男が複数人いると女性2人では太刀打ちできないと思います。
女性2人組なんて一番狙われやすいと思いますので本当にご注意くださいね。
よく観察していると分かるんですが、クズ男は最初からあからさまにテルマを狙っています。
横にルイーズがいるにもかかわらず、ルイーズのことはほとんど無視してテルマにデレデレしています。
そういう光景ってよく見かけませんか?
片方の女性のみチヤホヤされてもう片方の女性は無視されて空気になっている状態。
そうすると、空気になっている女性側は面白くないですよね?
その結果どうなるか?
相手にされていない女性側は「もうあんたたちだけで勝手にすれば?」となり目を離します。
その結果、イチャイチャしている男女2人だけになり、チヤホヤされた女はその男のいいようにされてしまうんです。
最悪、身体的な嫌がらせを受けることもあるでしょう。
男目線で言わせてもらうと、この場合チヤホヤされる女性側は男の誘いに乗ってはいけません。
だってそもそも一緒に来ている女性に失礼だと思いませんか?
本作を観て、「テルマもルイーズのために空気読めよ」と思ってしまいました。
テルマは本当にアホで頭が回らないんですよ(笑)
まあそれを観ているとスゲー面白かったんですけどね(笑)
トラウマとの付き合い方
ルイーズは感情的になってテルマをレイプしようとしたクズ男を撃ち殺します。
このシーンは個人的にスカッとしましたが、それは映画の中だからなのであって現実世界で撃ち殺すのは当然アウト(社会的に)です。
このシーンでは観ている全員が「こんなクズ男、脳天吹き飛ばしちまえ」と思ったでしょう(笑)
ルイーズはクズ男に女性軽視の暴言を吐かれたときに過去のトラウマも相俟って感情的になり撃ち殺してしまいます。
完全に言い訳ですが、僕は男なのでルイーズが暴言を吐かれたときに撃ち殺した理由が分かりませんでした。
確かにひどいことを言われますけど、「撃ち殺すほど腹が立ったのか…?」と疑問でした。
しかし、その後、撃ち殺した理由がなんとなく分かります。
どうやらルイーズは過去のトラウマをかかえているようです。
そのトラウマの具体的な内容は最後まで明かされませんでしたが、男がらみのトラウマだということが推測できます。
おそらくレイプされた過去があるのでしょう。
テルマがそのトラウマについて聞き出そうとしてもルイーズは断固として答えませんし、かなり機嫌を悪くします。
みなさんにもありませんか?
誰にも話したくない過去のトラウマ。
聞かれても絶対に答えたくない、口に出すのも嫌だという過去の出来事。
おそらくルイーズは過去のトラウマにおいて、相手の男を撃ち殺したいほど恨んでいたのでしょう。
そのトラウマと今回のクズ男が重なった結果、一瞬我を忘れたのでしょう。
トラウマと付き合っていくのってめちゃめちゃ難しくないですか?
忘れようと思っても絶対に忘れることはないですよね?
忘れて風化できれば苦労はしねえ!って感じですよね?
でも、トラウマが引き金となって本作のような突発的な行動に出ちゃうことって現実にあると思います。
人を殺すまでいかなくても、例えばいきなり大声で怒鳴ってしまったりして周りの信頼を著しく損ねてしまうこともあり得るでしょう。
トラウマって本当に厄介なんですよ。
トラウマに対する対処法は奥が深すぎてここでは語りつくせません。
ですが、自分で考えてみることに意義があると思っています。
「ごめんね」の一言が言えずに損をするバカな人間
そもそも冒頭で殺されるクズ男も余計な一言を言わなければ死なずに済んだんですよ。
もちろん、あの状況でも撃ち殺したルイーズが社会的には悪になってしまいます。
しかし、「乱暴して悪かった」と一言謝罪すれば死なずに済んだものを…
後半登場するトラック野郎も同じです。
あのシーンに関してはテルマとルイーズは彼に謝るチャンスを与えましたし、それを促しました。
「ごめんね」と一言言いさえすれば大きな財産(自分のトラック)を失わずに済んだ。
もちろんこれに関してもトラックを爆破したテルマとルイーズが悪いですよ?
でも、発端を作ったのはクズトラック運転手ですよね?
この2つのシーンは実生活でかなり役に立つ教訓でしたね。
ラストシーン
保安官に完全に包囲され逃げ場を失った2人。
その後の会話を書き記します。
テルマ「あんたも捕まりたくないでしょ?」
ルイーズ「だから?」
テルマ「このまま行って」
ルイーズ「このまま?」
テルマ「行って!」
ルイーズ「本気なの?」
テルマ「出して」
2人はキスをしてアクセルを踏みます。
そして、お互いの手を握って、ルイーズはグランドキャニオンの断崖絶壁に向かってアクセルを力一杯踏み込みました。
最高に気持ちよかったです!
あんなに気持ちよいラストシーンあります?
思い出しただけで鳥肌立ってきました。
X(旧Twitter)にも書きましたが当然この行為は称賛できるものではありません。
やっていいわけがないですよね、こんなこと。
だってシンプルに自〇ですから。
絶対に真似をしてはいけないと断言できます。
しかし、こんなに魂が震えたラストシーンも他にありません。
改めて映画のすばらしさを再確認しました。
映画でしかこんな場面を観ることはできないですからね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本作はU-NEXTで観れるので今すぐ観た方がいいです(令和6年7月本記事執筆時点では)。
(この記事を読んでいる方の多くは既に観ていると思いますが)
当たりはずれがあると思いますが、本作は多くの人にとって当たり作になるはずです。
僕が約束します!(笑)
この記事をきっかけに読者の皆さんが最高の映画体験をできることを祈っています。
今日もご愛読いただきありがとうございました。
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